プロパンガス (LPG) について
プロパンガスはプロパン (C3H8) とプタン (C4H10) を主成分とする炭素と水素の化合物です。原油や天然ガスに随伴して生産されます。国内では石油を精製し製品化されています。プロパンガスは空気より重い性質をもっています。
プロパンガスは常温では気体ですが、冷却や、圧力を加えると液体になります。これが液化石油ガスLPG (Liquefied Petroleum Gas) です。プロパンで -42度、プタンで -0.5度に冷却すると液体になります。20度 (常温) の状態でプロパンは約0.8Mpa、プタンは0.2Mpaで加圧すれば液化します。体積は気体の250分の1になります。
液体の状態でボンベにつめ、持ち運びも便利です。
家庭用から、プロパンガス自動車、ライター、カセットボンベ、スプレーなど、私たちの身近な生活に利用されています。
プロパンガスの性質
- 空気よりも重い
プロパンガス (LPガス) は空気よりも重く、もれると低いところや物かげにたまる性質があります。もしガスがもれたら、特に下の方の風通しを良くしてガスを屋外に追い出しましょう。
- ニオイをつけてある
プロパンガス (LPガス)そのものは無色無臭ですが、もれたときに分かるようにタマネギが腐ったようなニオイをつけてあります。
- 燃焼にはたくさんの空気が必要
プロパンガス (LPガス) が燃焼するためにはたくさんの空気 (酸素) が必要です。室内でガスを使用するときは、十分に換気をしてください。
- 液化した状態で容器 (ボンベ) に入っている
プロパンガス (LPガス) は圧力をかけて液化した状態でLPガス容器 (ボンベ) に入っています。
- クリーンなガス
プロパンガス (LPガス) は、環境負荷が相対的に小さく、天然ガスとともにクリーンなエネルギーであると位置づけられています。
容器の種類と検査について
不要になった容器の処分について
不要になった容器は、購入されたLPガス販売店へ処分を依頼してください。
引き取りができる容器の種類
引き取り可能な容器は、下記のようなLPガス容器だけです。カセットコンロや登山用のものはお引き取りできません。
検査について
- LPガスの容器は法律により、定期的に都道府県の登録を受けた容器検査所で検査を受ける必要があります。
- 検査は容器本体に朱書きで表示された「充てん期限 平00-00」の期間内に行いましょう。(表示された年月を過ぎると、その容器にLPガスを充てんすることができません。)
- LPガス販売店でも検査のお取次ぎをいたします。
LPガス容器をゴミと一緒に捨てないでください。
LPガス容器をゴミとして捨てると、収集車や処理場でガス爆発などの災害を招き、とても危険です。また、捨てた場合は法律により罰せられます。